今回は、「型枠大工ってどんな仕事？」「将来性はあるの？」と気になっている人に向けて、日本の建設現場における型枠大工の専門性とキャリアの可能性について、分かりやすく解説します。
結論から言うと、型枠大工はこれからの日本社会にとっても、働く個人にとっても「一生モノの武器」になる技術職です。理由はシンプル。専門性が高く、AIにも代替されにくく、今も将来も「人の手」で支えられる仕事だからです。
型枠大工とは？建物を形にする“縁の下の力持ち”
型枠大工は、コンクリート構造物の「型」をつくる職人です。建物の柱や壁、梁（はり）など、コンクリートで仕上げる部分の“型”を組み立て、そこにコンクリートを流し込むことで形をつくります。
つまり、建物がしっかり立ち上がるための“骨格”を生み出す重要なポジション。型枠がずれると、建物全体が歪んでしまうので、ミリ単位の正確さと経験が求められる仕事です。
専門性が高い＝職人として食っていける
「型枠大工はキツい、汚い、危険（3K）」というイメージを持っている人もいるかもしれません。でも実は、この仕事は“高度な専門職”なんです。
たとえば…
図面を読み解く力（建築知識）
木材や型枠材を扱う技術（加工と組立）
工程管理や段取り力（現場のリーダー力）
これらのスキルは、簡単に誰かに真似できるものではありません。そして、こうした「人にしかできない技術」こそが、長く働くための武器になります。
AI時代にも生き残る職種である理由
今の時代、「将来AIに仕事を奪われるんじゃないか？」と不安に思う人も多いですよね。でも、型枠大工の仕事は、現場ごとに状況が違い、柔軟な判断力や手作業が必要とされるため、AIでは代替が難しい仕事のひとつです。
たとえば…
風や地盤、日照などの環境に応じて工法を変える
図面と現場のズレを調整して現場に合わせる
他職種との連携を取って作業順序を工夫する
こういった“現場力”は、まさに人間にしかできない芸当なんです。
若いうちから高収入も夢じゃない
型枠大工は、腕を磨けば20代でも月収30万円〜40万円台に到達することも珍しくありません。独立して親方になれば、年収700〜1000万円超えも現実的です。
現に僕も個人事業主としてやっていますが、「職人」としての自分に誇りを持ちつつ、チームで現場を回して安定的な収入を得られています。
キャリアの広がり方も多様です
型枠大工として現場経験を積んだ後、以下のようなキャリアも広がっています。
職長や現場監督としてステップアップ
自分で会社を立ち上げて独立
技術を教える指導員・教育者として活躍
海外プロジェクトで技能を発揮
SNSやYouTubeで発信・副業に展開
とくに最近は「職人が情報発信をして、ブランディングする時代」でもあるので、“技術を教える職人”という新しいポジションも注目されています。
まとめ：手に職が“未来への投資”になる時代
「これからの時代、安定した仕事って何だろう？」と悩む人も多いかもしれません。でも、僕はこう思っています。
手に職は、自分への最大の投資です。
型枠大工のように、誰かに頼られ、現場で「ありがとう」と言ってもらえる仕事は、やりがいも収入も得られます。
だからこそ、「やってみたい」「技術を身につけたい」と思った今が、その第一歩です。
僕自身も、これからこの仕事を広めていきたいし、仲間を増やしていきたい。
あなたも、一生モノの技術で、自分の未来をつくってみませんか？
